ハグは心のケア──子どもたちの安心を守るために
思春期のSOSに気づくために──親と先生にできること
「輝虹会スターレインボー」という名前には、 多様な人がそれぞれの色を持って輝けるように──という願いを込めています。 決してLGBTに限定した団体ではなく、誰もが安心して関われる市民活動の場を目指しています。 誤解されることもありますが、それでもこの名前を選んだのは、希望の象徴だからです。
はじめに
思春期の子どもたちは、心と体の変化に戸惑いながら、
言葉にできない不安や孤独を抱えています。
そのSOSは、反抗的な態度や沈黙、時には問題行動として現れることもあります。
そんなとき、親や先生ができることは、
「叱る」でも「放っておく」でもなく、
まずは受け止めること。
そして、ハグというぬくもりのある行為を通して、
「あなたは大切な存在だよ」と伝えることです。
このブログでは、思春期の心の揺れと、
ハグがもたらす心理的な効果、
そして偏見をなくすために大人ができることを、わかりやすくお伝えします。
思春期の心の揺れと行動の背景
思春期は、ホルモンの変化によって心が不安定になりやすい時期です。
女子は生理による情緒の波に悩み、男子も感情のコントロールが難しくなります。
この不安定さが、万引き、いじめ、暴言、引きこもりなどの行動に表れることがあります。
それらは「問題行動」ではなく、心のSOSです。
子どもたちは、「誰かに受け止めてほしい」「安心したい」と願っているのです。
ハグの心理的効果
ハグには、心を落ち着かせるホルモン(オキシトシン、セロトニンなど)が分泌され、
安心感や幸福感をもたらします。
たった数秒のハグでも、子どもは「自分は大切にされている」と感じることができます。
ハグは、薬では届かない心の奥に、静かに働きかけるケアの方法です。
女子同士のハグは自然な行為
女子同士がハグをするのは、友情や安心の表現です。
それを「レズ関係では?」と誤解するのは、性に対する偏った知識によるものです。
ハグは性的な行為ではなく、心の交流です。
先生や保護者は、こうしたスキンシップを自然なものとして受け止め、
子どもたちが安心してぬくもりを分かち合える環境を守ってほしいのです。
男子にも伝えたいこと──甘えていい、友達にハグしてもいい
男子児童や男子生徒にも、はっきり伝えたいことがあります。
「甘えてもいい」「友達にハグしてもいい」ということです。
同性の友達に対して、肩を組んだり、抱きしめたりすることは、
友情や励ましの自然な表現です。
それを「ゲイだ」と誤解するのは、偏見であり、誤った知識による差別的な見方です。
男子同士のスキンシップにも、安心感や信頼感を育む効果があります。
親や先生は、男子が感情を表現することを否定せず、
「男の子だって不安になる」「男の子だって抱きしめられたい」という気持ちを認めてあげてください。
子どもたちが性別に関係なく、安心して感情を表現できる環境を守ること。
それが、教育の大切な役割です。
親や先生にできること
- 子どもがハグや抱っこを求めてきたら、年齢に関係なく受け止める
- 男子にも「甘えていい」「抱きしめてもいい」というメッセージを伝える
- 女子同士のスキンシップを自然なものとして見守る
- 「ゲイだ」「変だ」といった誤解や偏見を正す教育を進める
- 問題行動の背景にある「心の声」に気づく努力をする
あとがき
ハグは、誰にでもできる心のケアです。
それを「恥ずかしい」「変だ」「性的なものだ」と思うのは、大人の側の偏見です。
子どもたちは、年齢や性別に関係なく、安心を求めています。
その手を拒まず、そっと受け止めること。
それが、親や先生にできる、最も大切な支えではないでしょうか。
男子も女子も、友達同士でも、親子でも、
ぬくもりを分かち合える社会が、少しずつ広がっていきますように。
筆者プロフィール:文香(ふみか)
詩的な表現者・物語作家・教育活動家。
自然豊かな土地で暮らしながら、子どもたちの心に寄り添う教育や創作活動を続けている。
性教育、自己受容、多様性をテーマに、ブログや地域活動を通じて発信中。
「ぬくもりは、言葉よりも深く届く」を信条に、日々の暮らしと表現をつなげている。


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