私が私になるまで ー MTFレズという生き方
by はるか
はじめに:これは環境のせいじゃない
「お母さんがそばにいたから、女の子っぽくなったんじゃないの?」
そんなふうに言われたことがある。
でも、私ははっきりわかっている。
それは環境のせいじゃない。
もっと深いところ――魂の根っこから、私はずっと「私」だった。
家の中の風景
私が育った家では、母が自宅で仕事をしていた。
父も同じ職業だったけれど、別の場所にお店を構えていた。
だから、日常の中にいつもいたのは母だった。
でも、それが私の「らしさ」を決めたわけじゃない。
母の背中を見ながら、私は静かに遊んでいた。
けれど、心の中ではずっと、言葉にできない違和感があった。
鏡に映る自分の姿と、内側の感覚が、どうしても重ならなかった。
名前に込めた願い
私は、生まれたとき「ひろし」という名前をもらった。
家族や学校では、ずっとその名前で呼ばれていた。
でも、ある時から、その名前が自分の心にしっくりこなくなった。
まるで、誰かの服を借りて着ているような、そんな違和感。
鏡に映る自分は「ひろしくん」だった。
でも、心の中ではずっと「はるか」と呼ばれていた気がする。
その名前には、やわらかさと、遠くを見つめるまなざしがあった。
だから私は、自分の通名を「はるか」にした。
先生:「ひろしくん、今日も元気だね」
私:「…はい」
(でも、心の中では“はるか”として返事していた)
名前を変えることは、誰かに反抗することじゃない。
ただ、自分の本当の声に耳を澄ませて、その声に応えること。
「はるか」という名前は、私が私として生きるための、最初の一歩だった。
気づきの会話
友人:「最近、なんか雰囲気変わったよね」
はるか:「うん、なんかね…“戻ってきた”って感じなの」
友人:「戻ってきた?」
はるか:「うん、本当の自分に、やっと会えたっていうか…」
友人:「そっか。なんか、すごく似合ってるよ」
はるか:「ありがとう。そう言ってもらえると、ちょっと安心する」
この会話は、私が自分の性を言葉にし始めた頃のもの。
誰かに「わかってもらえた」と感じた瞬間は、
まるで長い雨のあとに差し込む光みたいだった。
MTFレズとは?
「MTFレズ」という言葉は、あまり聞き慣れないかもしれない。
これは、男性として生まれたけれど、女性として生きることを選び、恋愛対象が女性である人を指す言葉。
性自認(自分をどう感じるか)と、性的指向(誰を好きになるか)は、別の軸にある。
私は女性として生きている。そして、女性を愛している。
それだけのこと。でも、それがなかなか理解されにくいこともある。
ぼくには、この愛し方が一番
ぼくは、亀頭だけを愛している。
それは、身体の中で唯一、ぼくの感覚とつながっている場所。
他の部分には、まだ距離がある。
でも、ここだけは、ぼくの声を聞いてくれる。
触れるとき、そこにだけ意識を集める。
まるで、森の中でひとつだけ光る小さな灯りに手を伸ばすように。
それは、ぼくにとっての「肯定」だった。
「ここに触れているぼくは、ぼくでいられる」
誰かにとっては不思議かもしれない。
でも、ぼくには、この愛し方が一番しっくりくる。
それは、ぼくの身体との和解であり、
ぼくの心との約束でもある。
快楽のためだけじゃない。
ぼくは、そこに触れることで、
「ぼくはここにいる」と確かめている。
わたし、はるかとして果てる
本で見る愛し方とは、たぶん違う。
誰かが語る「正しさ」や「普通」からは、少し外れているかもしれない。
でも、ぼく――いや、わたしは、これでいいと思っている。
亀頭だけを愛し、そこにだけ触れて、
心と身体がようやく重なる瞬間を待つ。
それは、誰にも教わらなかった愛し方。
でも、わたしだけが知っている、わたしの愛し方。
触れながら、問いかけていた。
「これでいいの?」
「これが、わたし?」
そして、静かに答えが返ってきた。
「うん、これがわたし。はるかなんだ。」
その答えとともに、わたしは果てた。
それは、快楽の終わりではなく、
わたしとして生きることの始まりだった。
あとがき:みんな違って、当たりまえ
この物語は、ひとりの人間――はるかとして生きる私の、
とても個人的で、でも確かな「感覚」の記録です。
誰かにとっては不思議に映るかもしれない。
誰かにとっては共鳴するかもしれない。
でも、どちらでもいいんです。
わたしは、わたしの感覚を信じて、
わたしの身体と向き合い、
わたしの名前で、わたしの愛し方を選びました。
それが「普通」じゃなくても、
それが「本に書いてあること」と違っていても、
それが、わたしにとっての真実です。
そして、きっとあなたにも、
あなたにしかわからない感覚がある。
あなたにしかできない愛し方がある。
だから、どうか忘れないでください。
みんな違って、当たりまえ。
その違いこそが、美しさであり、
生きることの豊かさなのだと。
読んでくれて、ありがとう。
あなたの「あなたらしさ」が、
今日も静かに輝いていますように。
―― はるか
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