【写真説明】
269|あなたは、どんなふうに呼ばれたい?
教室に40人いて、誰ひとり同じ名前がいなかったら、
私は「ななみさん」って呼ばれたい。
それは、ただの希望じゃなくて、「私はここにいるよ」と伝えるための、ささやかな願い。
学校では、たいてい「苗字+さん」で呼ばれる。
それが当たり前のように思われているけれど、
呼び方ひとつで、心の距離はずいぶん変わる。
市役所では「高橋さん」と呼ばれる。
でも、市民活動支援センターでは「ななみさん」と呼ばれる。
どちらも間違いじゃない。けれど、感じる距離はまるで違う。
「高橋さん」は、制度が呼ぶ私。
「ななみさん」は、関係が呼ぶ私。
子どもたちも、ちゃんとわかってる。
「太郎くん」がふたりいたら、「山田太郎くん」「青木太郎くん」と呼ばれるのは自然なこと。
でも、誰ともかぶっていないのに、ずっと苗字で呼ばれ続けるのは、
どこか「自分が見えていない」ような気がしてしまう。
今は、キラキラネームも、古風な名前も、いろんな名前が教室に並ぶ時代。
40通りの名前があるのは、もう不思議なことじゃない。
それぞれの名前に、親の願いや、その子の物語が詰まっている。
だからこそ、名前を呼ぶことは、その人の存在をまるごと認めること。
「あなたはここにいていいよ」って、そっと伝えること。
いじめや排除は、名前の呼び方の中にも、静かに潜んでいることがある。
逆に、あたたかく名前を呼ぶことが、誰かの心を守ることもある。
問いかけてみたい。
- あなたは、最後に「下の名前」で呼ばれたのは、いつですか?
- そのとき、どんな気持ちがしましたか?
- あなたが誰かの名前を呼ぶとき、どんな気持ちで呼んでいますか?
- 呼び方を変えたことで、関係が変わった経験はありますか?

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